落合GMに学ぶ基本方針。大きいところから削減するのがコストカットの基本

固定費削減

2013年プロ野球は楽天の日本一で締めくくられ、スーパーセールで汚点を残すところまで進みましたが、全球団選手との給与交渉のタイミングとなっているようです。中でも話題に上がっているのがセリーグで転落の一年を歩んでしまった中日ドラゴンズの新GM落合さんでしょう。

関係者からは賛否両論の様ですが、私としては当たり前のことを粛々とやっているなという印象です。チームの成績が悪くなればファンは球場から離れていきますが、選手の年俸はそこまでダウンしない。優勝でもしてしまったら臨時収入を見越して年俸をあげてしまう。そういう球団が多いというのが実態のようです。

■球団の大きな支出は選手人件費

球団にとって売上を獲得してくるのは選手ひとりひとりです。だからこそトッププレイヤーともなると数億円という年俸をもらえるようになるのですが、売上を獲得できなくなればその分下げるのは当然なのです。

あがるものはさがる。これは一般社会においては常識なはずです。ただし額が多いことや自分たちの業界は特別なんだという先入観に犯されていたことがこれだけ騒ぎになっている原因でしょう。

中日以外の球団ももっと改革をすれば良いのにと思います。また、出来高という仕組みがあるのですから順位変動や成績変動の率を上げて選手の成績と給与が連動すればいいのにと思います。一番大きな固定費は人件費ですからね。

■中日への評価はどうなるのか

当然、冷たい球団だと感じる選手たちもいるでしょう。実際にこれが原因で退団したと思われる有名選手もいるくらいなので。また、これからプロになろうという人も中日は嫌だと感じる人は出てくるでしょう。

しかし、プロになった時点がゴールではないのですから、入団と同時に保護を訴える新人君はいらないというのが雇用側の意見です。

また、すでに活躍されているプロ2~3年目の選手としても一年何をしていたか分からないベテランの年俸が1億で自分が1500万では納得するのに一苦労なのは事実でしょう。

ある意味冷たいともとれる人事査定でしょうが、中日という球団がどういう人材をこれから集めていくのかのメッセージも隠されているのだと思います。ベンチャー企業などでは当たり前のように運用されているテーブルの考え方でしょう。

今回はベテラン勢をこぞってダウンさせた事で日本的同情が集まっている状況ですが、私は強い中日がまた戻ってくることをこの一件で確信しました。

他の球団や他のスポーツチームも研究し真似るべきでしょう。

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