「CMSを使ってホームページを作り直せば更新をいちいち業者にお願いしなくて良くなるので長い目で見て安くなりますよ。経費削減をお考えでしたらCMSの導入も一度考えてみてはいかがでしょうか」という電話や営業がたまに来ます。私の会社は一応ホームページ作ったりもしているので丁重にお断り申し上げるのですが、知り合いにはこのCMSを導入してもらったという所もあります。
※CMSとはコンテンツマネージメントシステムの事。ホームページ上のコンテンツを用意に管理することができる仕組みといった所です。新規のページを増やしたり、過去のページを消したりと従来ホームページ業にしかできなかったことがわかりやすく誰でもできるようになるものです。
■ちょっと待って!CMSは本当にお得なのでしょうか
これは実はお得じゃないケースも多くあると言っておきます。ただ、業者が売りにくるCMSの品質に差があるという事ではなくて、使いこなせるかどうかという面からです。例えばホームページには新しいページを作成する時に内容の検討→写真、コピーの収集→実際にレイアウト→確認公開みたいな流れで作業しますが、CMSは素人でもできるようになっているだけで写真の使い方や、適切なレイアウトへの調整などは行われません。
結果、このフローを新任のホームページ担当がやったところ1ページ更新するのに6時間かかった。そしてページもどこか味気ないなんていう事になってしまっている会社もあります。
これは果たしてお得なのでしょうか。
■御社にとってホームページとは
この課題を解決するためには「御社にとってもホームページとは」という問いに答えることで終了します。
ホームページは最低限更新されていていれば良いというレベルであればCMSは入れずに制作会社に都度お願いするのが良いでしょう。もしくは社員採用をする際に簡単なホームページ更新ができる人材を優先して探すのも良いでしょう。年に12回更新したとしても支払いは十数万で済むと思います。これすら厳しいという場合はまったく更新されないホームページを所有するしかありません。
また、営業に活用していきたい場合や既存客とのコミュニケーションなどに利用しようと考えている場合は社内でCMSを使ってコンテンツを更新する担当を育てる必要があります。これは容易な事ではありませんのでこの部分のコストも十分考えてCMSを導入するのかえを検討しなければなりません。
ホームページ制作会社の立場としてはCMS導入後も仕事が欲しいわけですから、手伝ってはくれますが、費用削減という視点では意味が無いですよね。
たまに勘違いされている方がいますのでここに書かせていただきました。